美容外科のプチ整形の名を一気に世に轟かせたのがこれら一連の「注射によるアンチエイジング」ではないでしょうか。中でも最も有名なのがヒアルロン酸注射です。ヒアルロン酸に先行する注入物質としてコラーゲンがありました。その効果の絶大さに比して、人体への親和性が良く大いに注目されたわけですが、ヒアルロン酸はアレルギー反応がほとんど見られない点でさらに優れており、現在ではこの方式における主流となったのはいまさらご紹介するまでもないでしょう。
注射で治すプチ整形の中で最右翼と言えるのがボトックス注射です。有毒細菌であるボツリヌス菌を加熱処理やアルカリ処理などで毒性を無効化し、筋弛緩効果や鎮痛効果のみを有効活用する、という驚くべき利用法は、主に顔面けいれんや眼瞼けいれんなどの症状に対する有効治療法として応用されてきました。いずれにしても薬用とする場合は極微量で充分な効果を得るため、安全性については全く問題ないと言えるでしょう。このボツリヌス菌の美容外科における有効利用がボトックス注射なのです。
美容外科におけるボトックス注射では、主に小ジワ治療を対象とする他、多汗症・皮脂分泌症の改善にも効果を上げています。驚くべきはエラの改善など小顔治療・輪郭補正治療への応用が可能なことです。この場合は骨格ではなく咬筋の異常発達により生じているエラに有効とのことです。笑うと歯茎が見えてしまうという症状(ガミースマイルと呼ばれています)もボトックスで改善可能です。
美容外科のアンチエイジング注射には他にもサプリメントでおなじみのプラセンタ注射があります。家畜の胎盤から精製されているプラセンタですが、内科では肝機能障害の改善に用いられるなど、健康促進に効果が認められています。美容外科では美肌・美白に有効活用されています。プラセンタの効果は肌表面だけでなく身体の内部からアンチエイジングを促進するもので、今後益々応用範囲は広がっていくのではないでしょうか。
これらの注射による注入治療は、薬液が一定期間を経ることで体内に吸収されてしまうため、定期的に治療を繰り返さなくてはなりません。そのため、美容外科で用いられる注入物質は、人体にとって無害であることが絶対の前提条件であり、繰り返しの使用によっても副作用を生じないものだけが選ばれているのです。